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歯周病(歯槽膿漏)の治療・予防

歯周病(歯槽膿漏)は、細菌の感染によって歯を支える周りの組織が炎症を起こし、最終的には歯を支える骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。成人の多くが罹患していると言われていますが、初期段階では痛みがほとんどなく、静かに進行することから「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれています。新宿区若葉のタムラタイチ歯科診療所では、この歯周病を単なるお口の病気としてではなく、全身の健康を脅かす要因として捉え、精密な検査と丁寧なケアで皆さんの健康寿命を延ばすお手伝いをしております。

JR線・東京メトロ四谷駅から徒歩7分の当院では、歯周病の原因となる細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を徹底的に除去するプロフェッショナルケアと、患者さん自身が行うセルフケアの重要性をお伝えしています。一度失った歯周組織は元に戻すことが難しいため、健康な状態のうちからメインテナンスを継続し、お口の記録をとり続けることが、将来にわたって安心、納得、喜びを感じながら過ごしていただくための鍵となります。

歯周病(歯槽膿漏)の症状について

歯周病は、ある日突然歯が抜けるわけではありません。長い年月をかけて少しずつ進行していきます。しかし、初期の段階では自覚症状が乏しいため、ご自身で気づくことは非常に困難です。以下のような症状が一つでもある場合は、歯周病が進行している可能性がありますので、早めに歯科医院を受診してください。

お口の中に現れるサイン

  • 歯磨きをした際、歯ブラシに血がついたり、ゆすいだ水に血が混じったりする。
  • 朝起きたとき、口の中がネバネバして気持ち悪い。
  • 歯ぐきが赤く腫れている、またはぷよぷよと柔らかい感じがする。
  • 以前よりも歯ぐきが下がって、歯が長く見えるようになった。
  • 食べ物が歯の間に詰まりやすくなった。

周りから指摘されることや違和感

  • 家族や友人から口臭を指摘された、または自分で口の臭いが気になる。
  • 歯ぐきを押すと、白い膿のようなものが出てくることがある。
  • 指や舌で歯を押すと、以前よりグラグラと動く感じがする。
  • 硬いものを噛むときに、力が入らない、あるいは鈍い痛みを感じる。

これらの症状は、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めている警告かもしれません。特に痛みがないから大丈夫と放置してしまうことが、最も深刻な結果を招く原因となります。新宿区の四谷駅周辺にお住まい、あるいは通勤されている方で、少しでも違和感があればすぐにご相談ください。

お口の中の現在の状態を詳しく知りたい方は「各種検査について」のページを参照してください。

歯周病(歯槽膿漏)の原因について

歯周病の直接的な原因は、お口の中に潜む歯周病菌です。私たちの口の中には数百種類もの細菌が住んでいますが、歯磨きが不十分だと、これらの細菌が歯の表面に付着し、ネバネバした細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を形成します。

プラークとバイオフィルム

プラーク1mgの中には、数億個もの細菌が存在するとされています。この細菌がバリアのような膜を作り、歯の表面に強固にへばりついた状態をバイオフィルムと呼びます。バイオフィルムはうがい薬だけでは除去できず、歯科医院での専用器具を用いた清掃(プロフェッショナルケア)が必要となります。放置されたプラークは、唾液中の成分と混ざって約2日で硬い「歯石」へと変化し、さらに細菌の温床となります。

生活習慣とリスク因子

歯周病は細菌だけでなく、個人の生活習慣や全身の状態も大きく関わっています。これを「リスク因子」と呼び、以下のような要素が歯周病を悪化させることがわかっています。

  • 喫煙・・タバコを吸う方は、血管が収縮して歯ぐきへの酸素供給が減り、細菌への抵抗力が落ちるため、歯周病が重症化しやすくなります。
  • 糖尿病・・全身の免疫力が低下するため、歯周病菌の増殖を抑えられなくなります。また、歯周病が糖尿病を悪化させるという相互関係も指摘されています。
  • ストレス・・過度なストレスは免疫バランスを崩し、歯ぐきの炎症を引き起こしやすくします。
  • 不適切な歯並び・・歯並びが悪いと磨き残しが生じやすく、特定の歯に過度な負担がかかるため、歯周病が進行しやすくなります。

お子様の将来の歯周病リスクを低減するための噛み合わせについては「お子様の噛み合わせについて」のページをご覧ください。

歯周病(歯槽膿漏)の病気の種類について

歯周病は、炎症の範囲や進行度合いによっていくつかに分類されます。タムラタイチ歯科診療所では、精密なレントゲン撮影や歯科用CT、歯周ポケットの測定を行い、現在の段階を正確に診断します。

歯肉炎

歯の周囲の「歯ぐき」だけに炎症が留まっている状態です。歯槽骨などの深い組織までは破壊されていません。適切な歯磨きと歯科医院でのクリーニングにより、元の健康な状態に戻す(寛解・かんかい:病状が落ち着くこと)が十分に可能です。

軽度歯周炎

炎症が進み、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなり始めた状態です。歯を支える骨が少しずつ溶け始めます。歯ぐきの腫れや、歯磨き時の出血が目立つようになります。

中等度歯周炎

骨が半分近くまで溶け、歯周ポケットはさらに深くなります。指で歯を押すとわずかに揺れを感じることがあります。口臭が強くなり、歯ぐきが下がって歯の間に隙間ができたり、食べ物が挟まりやすくなったりします。

重度歯周炎

歯を支える骨が半分以上溶けてしまい、歯が大きくグラグラします。歯ぐきからは頻繁に膿が出て、強い痛みや強い口臭を伴うようになります。この段階になると、自然に歯が抜け落ちてしまうことも珍しくありません。

 

歯周病(歯槽膿漏)の治療法について

当院の治療ポリシーは、原因を特定し、それを徹底的に除去することです。歯周病治療の基本は、お口の中から細菌を減らし、清潔な環境を保つことにあります。私たちは以下のステップで治療を進めていきます。

歯周基本治療

どのような進行度の方にも最初に行う、最も大切な治療です。まずは正しい歯ブラシの使い方を習得していただき、日々のセルフケアの質を高めます。その上で、歯科衛生士がスケーラーと呼ばれる専用器具を使い、歯の表面や歯周ポケット内にこびりついた歯石を徹底的に除去します(スケーリング・ルートプレーニング)。

精密な検査と記録

私たちは、健康な状態の記録をとり続けることを重要視しています。口腔内写真、レントゲン写真、CT画像、そして歯周ポケットの深さを数値化して記録します。これにより、治療によってどれだけ改善したか、あるいは将来的にどの部位が悪くなる可能性があるかを予測することが可能になります。不健康な期間を短くするために、この記録が非常に役立ちます。

歯周外科治療(再生療法など)

基本治療だけでは改善が難しい深い歯周ポケットがある場合、外科的な処置を検討することもあります。歯ぐきを小さく切開して、直接目で確認しながら深い部分の細菌を除去します。また、失われた歯周組織を回復させるための歯周組織再生療法を行うことも可能です。これは医療技術の研鑽を積んできた当院の得意とする分野の一つです。

定期的なメインテナンス(予防歯科)

治療が終わった後が、本当の意味でのスタートです。お口の中の環境を維持するためには、3ヶ月から半年に一度の定期健診(メインテナンス)が欠かせません。プロの目でお口の変化を確認し、再び細菌が増えないよう徹底的に清掃します。

当院での予防への取り組みについては「歯科衛生士があなたの歯を守ります」のページを参照してください。

料金やよくある質問

歯周病治療の多くは健康保険が適用されます。治療期間や費用については、患者さんが安心・納得していただいてから開始できるよう、カウンセリング時に丁寧にご説明します。

治療費用について(目安)

項目 保険/自由診療 費用の目安
初診・歯周病検査(レントゲン込) 保険診療 3,000円-5,000円程度
歯石除去・クリーニング(1回につき) 保険診療 2,000円-3,000円程度
自由診療の特別なクリーニング 自由診療 料金表ページをご確認ください

費用の詳細については「治療費」のページで詳しくご紹介しております。

歯周病についてのよくある質問

Q1. 歯周病は他人にうつりますか?

A1. はい、歯周病菌は唾液を介して感染することがあります。例えば、食器の共有や親子間での接触などを通じて感染する可能性があるため、ご家族全員でお口を清潔に保つことが重要です。

Q2. 歯周病は完治しますか?

A2. 歯周病によって一度溶けてしまった骨を元通りに戻すことは、一部の例外を除いて非常に難しいのが現状です。しかし、治療とメインテナンスによって進行を食い止め、健康な状態を維持(安定)させることは可能です。

Q3. 歯磨きで出血しなくなれば治ったと思っていいですか?

A3. 出血が止まるのは炎症が治まってきたサインですが、それだけで骨の状態が改善したとは言えません。ご自身の判断で治療を中断せず、必ず最後まで診察を受けるようにしてください。

Q4. タバコを吸っていても治療できますか?

A4. 治療は可能ですが、喫煙は歯周病の予後(治療後の経過)に大きく悪影響を及ぼします。喫煙されている方は、そうでない方に比べて治療の効果が出にくい傾向にあるため、あらかじめご了承ください。

院長より

新宿区若葉のタムラタイチ歯科診療所、院長の田村太一です。私たちは、四谷駅周辺にお住まいの皆さんが、いつまでも笑顔で美味しく食事ができるよう、歯周病の予防と治療に全力を尽くしています。

歯周病は、ある意味で生活習慣病の一種です。私たちがどんなに精密な治療を行っても、患者さんの毎日のケアがなければ、本当の意味での健康は手に入りません。だからこそ、当院では患者さんのお話をよく聞き、その方のライフスタイルに寄り添ったアドバイスを大切にしています。モニターを使ってお口の中を実際に見てもらいながら、納得いただけるまで丁寧にご説明するのは、患者さんに「自分の健康は自分で守る」という喜びを感じていただきたいからです。

高齢化社会を迎え、お口の健康が健康寿命を延ばすために必要不可欠であることは科学的にも証明されています。80歳で20本の歯を残すことは、将来的な医療費の削減にもつながります。痛くなってから行く場所ではなく、健康でいるからこそ定期的に立ち寄る場所。そんな身近な歯科診療所でありたいと考えています。個室診療でプライバシーも守られておりますので、些細な悩みでもお気軽に、四谷の当院へご相談ください。スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。

当院の診療ポリシーについては「大切にしていること」のページでさらに詳しくお伝えしています。

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